カラーマップの種類と使い方(1)
2022年03月03日
Takahira です。チャート作りにおいて、色を適切に選ぶことはかなり重要です。今回は色の種類やその使い方について解説したいとおもいます。
カラーマップとは?
まず、データを可視化する際には、カラーマップと呼ばれるものを決める必要があります。
カラーマップとは、データと色の対応表のことです。たとえば、男女別の人口の推移を表した棒グラフを作るときには、男性と女性で色を分けて表示したいと思います。「男性は水色で、女性はオレンジ色に塗ろう」といった具合ですね。このときに使うデータと色の対応表のことをカラーマップといいます。
どのようなカラーマップを使うか決めておいて、それに従ってデータを可視化するというのがチャート作りのプロセスで大事な点です。
カラーマップの種類
大きく分けて、「カテゴリカル」、「順序付き」の 2 種類に分けれます。また、「順序付き」のカラーマップは、「一方向」と「二方向」の区別があります。
カテゴリカル
カテゴリカルカラーマップとは、色の間に順序性がない カラーマップをいいます。
例えば、次の例のようなものです。
左から色々な色が並んでいますが、一見してあまり順序を感じ無いと思います。1 番目の青色と 2 番目のオレンジ色がどっちが大きいなどは言えそうにないですね。
こういったカラーマップは、順序がない(問題にならない)カテゴリーデータを表すのに向いています。たとえば、性別とか都道府県などです。
一方向順序付き
一方向順序付きカラーマップとは、色の間に一方向の順序性があるカラーマップをいいます。
一方向の順序性とはあまり聞かない表現かと思いますが、以下のようなものです。
白から濃い青にかけて、グラデーションがありますね。起点となる色(上記の場合は白)を決めると、そこから濃い青まで一方向に順序があります。
この種類のカラーマップは、順序がある量的なデータで、基準点を決めるとそこから一方向に大きくなるデータに向いています。
例えば、身長だったり、イベントの参加者の数だったりですね。これらは、0 cm や 0 人を基準に、正の方向に大きくなっていくデータです。
二方向順序付き
二方向順序付きカラーマップというのもありいます。色の間に二方向の順序性があるカラーマップをいいます。二方向の順序があるというところがポイントです。
例えば、以下のようなものです。
中心の白を起点に、左方向に赤っぽく、右方向に青っぽくグラデーションになっています。
これが、二方向に順序があるということの意味です。起点となる色を基準に二方向に色が発散していくようなイメージですね。
この種類のカラーマップは、順序がある量的なデータで、基準点を決めるとそこから二方向に大きくなるデータに向いています。
例えば、気温ですね。0 度を基準に、プラスの方向にもマイナスの方向にも変化していきます。
今回は、様々なカラーマップを紹介しました。次回は実際の仕様例を紹介してみたいと思います。
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