カラーマップの種類と使い方(2)
2022年03月10日
Takahira です。今回は前回の続きでカラーマップの使い方を実例を交えて紹介したいと思います。
カラーマップの種類
代表的な種類として、以下の 3 つがあります。
- ① カテゴリカル
- ② 一方向順序付き
- ③ 二方向順序付き
それぞれの場合で使い所が異なってきます。(詳しく)
今回は、実例を通じて可視化例を見ていきたいと思います。
カテゴリカルの例
例えば、大手コンビニの店舗数の可視化をしてみたいと思います。以下のような棒グラフを用いた可視化が 1 つの候補になります。
コンビニの種類自体には特に順序はないので、カテゴリカルカラーマップの使用が適切かとおもいます。また、今回のようになんとなくイメージカラーがある場合は特にそうかと思います。
一方向順序付きの例
例えば、以下のようなデータを考えます。各レコードに対して、特徴が 3 つあるようなデータです。各資材ごとに使われている素材(A と B)の量と、資材価格が格納されています。
たとえば、散布図を用いて可視化するとこの様になると思います。素材 A と素材 B の量を X 軸、Y 軸に取り、ドットの色で資材価格を表しています。
ポイントは、資材価格を色に対応させる際に用いているカラーマップに、一方向順序付きのものを用いている点です。資材価格が高ければ高いほど濃い青になるような色使いです。
このようにすると、ドットの色をみただけで、資材価格がどのようにばらついているかという傾向を一目で捉えることができます。
一方で、このような例でカテゴリカルカラーマップを使うと次のようになります。
このようにすると、ドットの色ごとに一つ一つ凡例と照らし合わせる必要があります。
その結果、散布図を見ただけでは資材価格がどのようにばらついているか判断するのが難しいと思います。
二方向順序付きの例
例えば、以下のようなデータを考えます。ある地点の年度および月別の平均気温のデータです。これをヒートマップを用いて可視化してみます。気温に対して、二方向順序付きカラーマップを用いて着色しています。
0 度を基準に、マイナスに下がれば下がるほど青く、プラスに上がれば上がるほど赤く着色しています。
このように基準となる点があり、それを起点に二方向に広がるようなデータには二方向順序付きのカラーマップが適しています。
例えば、これを一方向順序付きのカラーマップで着色するとすれば、始まりの基準をどこに置くかが難しいのではないでしょうか。
今回は、前回に引き続きカラーマップに関して、実際の可視化例とともに紹介しました。カラーマップは他にも色々と考えることがあるので、また取り上げたいと思います。
投稿一覧